今年最後のコラムである。リキュールを効果的に取り上げている小説を紹介して締めにしたい。年末年始の休みを利用してリキュールへの造詣を深めてみるのも一興だと思う。
すでに絶版になっている本もある。ここに紹介したものは、アマゾンといったネット利用の書籍販売で古書として売られていることを確認してあるので、検索してご覧いただけると思う。ただし、ご購入は自己責任で。では、よいお年をお迎えください。
★世界異端の文学(4)「さかしま」
J.K.Huysmans (著), 澁澤 龍彦 (翻訳)
リキュールのことを正面から取り上げ、リキュールに関する深い洞察を示した本と評価されている。
387ページ
出版社: 桃源社 (1966)
ASIN: B000JAAT7U
発売日:1966
http://www.amazon.co.jp/さかしま-1966年-世界異端の文学〈4〉-J-K-Huysmans/dp/B000JAAT7U/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1227083388&sr=8-1
★Hayakawa Pocket Mystery 171 (新書)「美の秘密」
ジョセフィン・テイ (著), 河田 清史
1950年代のロンドンの富裕階級の飲んでいた酒が分かる。
224ページ
出版社: 早川書房 (1954/11/15)
ISBN-10: 4150001715
ISBN-13: 978-4150001711
http://www.amazon.co.jp/美の秘密-Hayakawa-Pocket-Mystery-171/dp/4150001715/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1227084304&sr=1-1
★「モンマルトルの不良少年」
ロベール・サバチェ (著), 橋本 一明 (翻訳)
1950年代のパリ、モンマルトルのカフェの様子が分かる。
226ページ
出版社: 新潮社 (1958)
ASIN: B000JAUVQY
発売日: 1958
http://www.amazon.co.jp/モンマルトルの不良少年-1958年-ロベール・サバチェ/dp/B000JAUVQY/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1227084428&sr=1-1
★(集英社文庫 11-A)「タルキニアの子馬」
マルグリット・デュラス (著), 田中 倫郎 (翻訳)
カンパリを効果的にストーリー展開に使われている。
304ページ
出版社: 集英社 (1977/10)
ISBN-10: 4087600157
ISBN-13: 978-4087600155
発売日: 1977/10
http://www.amazon.co.jp/タルキニアの小馬-集英社文庫-11-マルグリット・デュラス/dp/4087600157/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1227084774&sr=1-1
★「アブサン・聖なる酒の幻」
クリストフ バタイユ (著), Christophe Bataille (原著), 辻 邦生 (翻訳), 堀内 ゆかり (翻訳)
アブサンを描いた小説として特に有名。
145ページ
出版社: 集英社 (1996/10)
ISBN-10: 4087732592
ISBN-13: 978-4087732597
発売日: 1996/10
http://www.amazon.co.jp/アブサン・聖なる酒の幻-クリストフ-バタイユ/dp/4087732592/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1227086324&sr=1-3
★(ハヤカワ文庫 SF 464)「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」
カート・ヴォネガット・ジュニア (著), 浅倉 久志 (翻訳)
サザン・カンフォートが小説の土台として使われている。
307ページ
出版社: 早川書房 (1982/02)
ISBN-10: 4150104646
ISBN-13: 978-4150104641
発売日: 1982/02
http://www.amazon.co.jp/ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを-ハヤカワ文庫-SF-464-カート・ヴォネガット・ジュニア/dp/4150104646/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1227086755&sr=1-1
…リキュールが登場する小説は他にも沢山ある。「これが私の一番だ」と推薦されるものがあれば、ぜひお知らせいただきたい。情報が届き次第、掲載を検討させていただくつもりである。