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[ コラム ] 2月-20-2009

 フルーツや特殊な香草で香味をつけたものを、総称してフレーバード・ジンと呼ぶ。代表的なものに、スロー・ジン(Sloe Gin)、レモン・ジン(Lemon Gin)、オレンジ・ジン(Orange Gin)、ミント・ジン(Mint Gin)、ジンジャー・ジン(Ginger Gin)などがある。

 フレーバード・ジンもドライ・ジンと同じグレーン・スピリッツがベースである。違いは、その後の製法にある。ドライ・ジンはジュニパー・ベリーやその他の草根木皮で香味づけをする。フレーバード・ジンの場合は、フルーツや特殊な香草などで香味づけをし、さらに糖分を加えてリキュール仕立てにする。

 スロー・ジンは、スピリッツにスローベリー(Sloe berry、 スモモの一種であるスピノサスモモ)を浸漬し、砂糖を加えて熟成させたのち濾過したもの。梅酒に似た味わいがある。レモン・ジン、オレンジ・ジンは、レモン果皮、オレンジ果皮を香味づけの原料として、さらに甘味をつけたもの。ミント・ジンはハッカの香味、ジンジャー・ジンはしょうがの香味づけをして、甘味を加えたものである。

 ここに取り上げたフレーバード・ジンは、日本では酒税法上リキュールとして扱われている。