日本で入手できるもの、入手困難なものが織り交ぜての紹介になるが、「チョコレート・バイブル」がおすすめする銘柄をピックアップしてみた。
■アマーノ
2007年に2人の男性によって創業されたアメリカのユタ州のブランド。昔ながらの機材と製造法によって限定された種類のシングルオリジンのダークチョコレートを製造。1997年以降のカカオ豆からチョコレートを一貫して製造するショコラティエの中では最も品質が良く、成功しているという。このような職人的ショコラティエのことを「ミクロバッチャーズ(極少生産者)」と呼ぶ。
■アメディ
イタリアのピサを拠点とするブランド。1997年からベネズエラのカカオ農園から直接厳選し、調達したカカオ豆で生産。各種の幅広いダークチョコレートバーおよび数種のボンボンショコラなどを作っていて、「チュアオ」「ポルチュラーナ」「ノーヴェ」は珠玉のチョコレートという。
■ボナ
フランスで1884年創業の会社。1902年、ベネズエラとコートジボワール産の世界で初めて原産国別のカカオ豆を使用し、含有率75%のチョコレートを作り上げた。1994年には特定農園のカカオ豆のみを使用した「ハシエンダ・エル・ロザリオ」というチョコレートにより、チョコレートにドメーヌ(限定農園)の概念を初めて導入。2008年には日本に出店した。
■チョコヴィック
スペイン・バルセロナで創業の老舗。プロ向けのチョコレートや研修に焦点を置き、チョコレートスクールは国際的に高く評価されている。一般向けに販売されているオリヘン・ウニコ(単一原産種)シリーズがおすすめ。
■ミッシェル・クルイゼル
フランス・ノルマンディーのブランド。厳選された特定農園のカカオ豆で作るチョコレート。各原産地とカカオ含有率による味のちがいを比較できるミルクチョコレート。プレーンチョコレートのアソートメント(詰め合わせ)を提供している。一般向け商品のおすすめは「マンガロ」「ロスアンコネス」のチョコレートバー。
■ドモーリ
つねに新しいカカオのアロマを情熱的に探し求めるジャンルーカ・フランゾーニ氏によって1996年に創業されたイタリアのブランド。ベネズエラで2番目に大きい大農園、ハシエンダ・サンホゼで1993年以来共同で高品質のクリオロ種カカオ豆の復活を試みている。現在では「プエルトマーレ」「プエルトフィーノ」「カノバオ」「チュアオ」のチョコレートバーで復活したクリオロ種の味を楽しむことが出来る。