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[ コラム ] 11月-27-2009

 ウガンダの右側の国がケニアである。その上がエチオピア。ウガンダの酒を語ったら、ご近所の酒事情も気になる。

 ケニアでは、糖蜜酒と雑穀酒が主に飲まれているらしい。

 糖蜜酒はムラチナと呼ばれている。甘蔗(カンショまたはカンシャ:サトウキビのこと)を50センチメートルぐらいに切り、ムラチナの実と交互に桶に積み重ね、これに18リットルの甘蔗、22キログラムのザラメ、さらにハチミツを加える。ムラチナの実からは酸味が出るようだ。約30℃に保ち、24時間後に発酵が終わる。麻布で粗濾し、1〜2日後に飲用できるという。アルコールは5〜6%というから、割と軽い酒のようだ。

 エチオピアは古い歴史を持つ国である。古代にはすでにビールが造られていたという。

 地酒としてタッジ(蜂蜜酒)・テラ(麦やトウモロコシが原料のビールに似た飲料)・アラキ(蒸留酒)がある。中でも、エチオピアの南部及び南西部は、エンセーテ(Ensete)と呼ばれるバショウ科の食用作物が栽培されている世界で唯一の地域。この偽茎と根茎とに澱粉が含まれ、トウモロコシを発芽させて乾燥したものを砕いて加え、糖化させて発酵させた醸造酒が造られている。