とp PBO:NPO法人 プロフェッショナル・バーテンダーズ機構 » Blog Archive » アラビア語の汁が語源ともいわれる蒸留酒
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[ コラム ] 7月-10-2009

 アラック、ArrackまたはArakとも表記される。東南アジアから中近東にかけてつくられている蒸留酒の総称である。

 アラックの語源は、アラビア語のaraq(アラク:汁という意味)といわれているが、異説もある。

 初めは、ナツメヤシの実(デーツ)の汁を発酵、蒸留してつくられていたようだが、その後、蒸留技術が伝わっていく経路の中で、さまざまな原料が試されるようになり、今ではいろいろなタイプのアラックがその土地ごとにつくられている。

 それらを大きくまとめると
1)ナツメヤシの実の汁を蒸留したもの(日本のデーツ焼酎にあたる)
2)ココヤシ、ニッパヤシなどの花序(かじょ)を切って集めた樹液を蒸留したもの
3)糖蜜を蒸留したもの(ラムと同じ酒で、名称が違うだけと考えてよい)
4)米(主にもち米)を蒸留したもの
5)糖蜜ともち米を蒸留したもの
6)キャッサバを蒸留したもの
などになる。