数回にわたってアフリカの酒を取り上げてきた。もっと調べれば色々な酒があるのだろうが、とにかく情報が少ない。最後にカラハリ砂漠の酒を取り上げたい。
カラハリ砂漠は南部アフリカに位置する。ここの住人はかの有名なブッシュマンで、彼らが造る酒があるそうだ。
コムの実というものを水に浸してふやかし、果皮の糖分を取り出すために手で揉む。その後、滓を取り去って湯を注ぐ。これに発酵の種を加え、保温して一昼夜すると飲めるようになるらしい。
アフリカには、以上のような珍酒も多いが、地中海沿岸のかつてフランス領であったアルジェリアをはじめ、モロッコ、チュニジアなどはワイン産地であるし、南アフリカ共和国は世界有数の一大ワイン山地である。エジプト文明ではワインもビールも古くから造られていた。
遠く離れたアフリカの大地の酒、場の雰囲気を変える話として使えそうである。